BLOGブログ

ディズニーの戦略

2023.11.08 ブログ
 1月8日、オリエンタルランドは、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの入園者数を1日当たり各パークで5000人以下に制限することを明らかにした。写真は浦安で昨年7月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

ディズニー・前号のダイジェスト

ディズニーは、コロナ明け早々の2023年度に、
過去最高業績!となっています。

なぜこうなったのか。

その背景には、経営の強い決断がありました。


それは、
「ゲストの体験価値の向上」
に徹底的にフォーカスすることであり、具体的には、

1) 客数を減らす
2) 客単価を増やす
3) パークの魅力向上

の3点を行うことでした。


それでは、この3点を具体的にどう行った(行っている)
のかについて、本号ではお伝えします。

▼前号のバックナンバーはこちら
https://iriekando.com/blog/2023/11/854/

ゲストの体験価値の向上

1) 客数を減らす

と言葉では簡単に言えるのですが、
実際にやろうと思うと、なかなか厳しい決断ではないでしょうか。

うちではそう簡単にできないんだよ、そんな声もよく聞きます。

これを、決断しました。

なぜなら、
「ゲストの体験価値の向上」
のために。


入園者数が多いと、どうしても待ち時間が増え、満足度が減る。

待ち時間があっても楽しめる工夫はいろいろしてきたが、
それでも年間入園者数が3000万人を超え、
待ち時間120分以上!というアトラクションが続出ともなると、
ゲストはどうしてもしんどい思いをする。

ならば、入園者数を減らそう、
減らして満足度を上げよう、という戦略です。


とはいえ、これだけではジリ貧ですから、あわせて、


2) 客単価を増やす

決断をしました。
具体的には、

「ダイナミックプライシングの導入」
1デーパスポート:7900~10900円まで500円ごとに設定

「プレミアアクセス(ファストパス)の有料化」
無料のものから、2500円まで、幅広く提供

といったものです。


これを見て思うのは、
単純に、一律で値上げや有料化をするのではなく、
ゲストに幅広い選択肢を準備した、ということです。

お金を使える人はお金を使って、待ち時間を減らして満足度を高めてもらう、
お金を使えない人は無料のパスもあるので、それを使ってもらうようにする、
このように、幅広い選択肢を準備することにより、
より多くのゲストの満足度を高めよう、という戦略です。


結果、この戦略はゲストに受け入れられ、
客単価は、
2018年度:11,815円
から、
2023年度:16,623円
に上昇。

約1.5倍です。

単価が1.5倍に増えても、
それ以上の価値を提供していれば、
感動を生み出すことができる。

感動が生まれれば、
リピーター
クチコミが生まれる。

こうして、
客単価向上 ⇒ 客数減少 ⇒ 顧客満足度向上
を実現しています。


3) パークの魅力向上

さらに実践しているのは、
「パークの魅力向上」です。

たゆまぬ投資、
改善を、
繰り返しています。


具体的には、
ディズニーシー大規模開発プロジェクト「ファンタジースプリングス」
が2024年6月開設予定であり、
ここに3200億円の投資。

他にも、
既存アトラクションのリニューアルによる変化感の創出、
働きやすい労働環境を整備し、キャストの働きがいを最大化することによるサービスの質の向上、
を日々行っています。

ディズニーの戦略・まとめ

以上、ディズニーが行っている戦略をまとめると、こうなります。

単純かつ、
当たり前の話かもしれませんが、
まとめると、こうなるわけです。


これを、コロナという禍で、大打撃を受けながら、
考えに考え、
実行に移し、
コロナ明け早々に、もう過去最高業績を叩き出している。

「災い転じて福となす」
「転禍為福」

その好例です。


いかがでしょうか。

上記★の図式は、とてもシンプルなので、
みなさまの会社でも応用できるのではないでしょうか。

ぜひ、応用してみてくださいね。
応援しています!!!

こちらでも・・

▼こちらでも、ディズニーのお話、できるかもしれません。

【人が輝く人財育成 7つの法則】
~3年離職率ゼロへの軌跡~


参加費3,000円の会が、
主催者さまのご厚意で、無料ご招待!となりました。

開催間近です。

ご興味のある方は、
どうぞお早めにチェックなさってくだだい。

入江感動経営創業14年間の伴走の集大成、お伝えします。

みなさま、ぜひ、お会いしましょう。

「人財育成の教科書」
メールセミナー登録

どうすれば「人」と「組織」は変わるのか?
どうすれば人と組織は変わり「続ける」のか?

その最重要ポイントを、3日間のメールセミナーで、お伝えします。
ぜひ、ご登録くださいませ。(無料です)

    top
    資料ダウンロード