世間では、若者の自己肯定感や主体性が低くなるとともに、エンゲージメント(会社と社員との関係性)が低下し、高い離職率や人手不足が問題になっています。
社員一人ひとりがリーダーシップを発揮し楽しく働く家族のような会社をつくること、そして価値あるホームステージングサービスを日本に普及することで、愛する日本に恩返しすることを志す、株式会社ホームステージング・ジャパンの代表取締役CEO、クハルスキー・ルーカスさんへのインタビューをご紹介します。
HSJは2013年に創業した会社です。
私は2008年から日本に暮らし、家族ができたことをきっかけに、自分の人生を変えようと思いました。
あるとき、妻が所有していた中目黒のマンションの一室を売却することになり、欧米で普及しているホームステージングサービスを受けようと思ったのですが、日本にはホームステージングを提供している会社がその時はまだ、ありませんでした。
やむなく夫婦でホームステージングを行ったところ、2週間ほどで契約が決まり、ホームステージングの効果を実感しました。
このホームステージングの価値を日本に伝えようと思い、その半年後に起業しました。
※ホームステージングとは、住宅物件売買の際、物件をより魅力的に見せることで、多くの購入希望者をひきつけることを目的とした物件販売の手法のことです。
近年、不動産業界ではホームステージングが幅広く利用され、短期間でより高く売却できる最も効果的な手法として認識され、高く評価されています。
-ホームステージングは今でこそ素敵なサービスとして認識されてきていますが、当時はまったく認知されていない中、創業当初は大変だったのではないでしょうか?
最初はとても大変で、創業1年間は依頼が1件しかなく、資金も底をつきかけました。
廃業寸前まで追い込まれたのですが、2014年に大手不動産会社さまとの契約が決まり、その後は月1件、3件、5件と安定的にお仕事をいただけけるようになり、事業が徐々に軌道に乗ってきました。
月最大180件ほどの件数を行うようになったところで、コロナ禍が直撃しました。
-事業が軌道に乗ってきたところでコロナとは・・どのような影響がありましたか?
当社の最大顧客である大手不動産会社をはじめ多くのクライアントさまが緊急事態宣言により営業所を一時的に閉じたこと等により、売上が下がりました。
2020年は最終的に、売上が前年比20%以上下がりました。
そんな折に社員一人ひとりと面談すると、リモートワークへの移行や社員同士での食事会などがなくなったこと等によるコミュニケーション不足により、社内の雰囲気が悪化していることに気づきました。
当社のビジョン・ミッション・バリューも社員に浸透していない。社員教育の必要性を痛感し、研修実施を検討することになりました。
―数多の研修会社の中から、入江を選んだ理由はなんだったのでしょうか?
以前に別の研修会社に依頼したこともあったのですが、当社をよりよくしていきたい!という情熱がもっとあってほしいと思いました。
今回も、他の研修会社からもプレゼンしてもらいましたが、入江先生の情熱が勝っていたこと、そしてしっかり私たちのお話を親身になって聞いてくださったことから、入江先生なら当社をよりよくしてくれるのではと信じ、依頼するに至りました。
―その期待に対し、研修後はいかがでしたか?
この1年間で会社の雰囲気がとてもよくなりました。
人間は誰しも「他人事」「他責」にしがちですが、今では「どうしたらできるか」と自分事でとらえる社員が増え、話し合う雰囲気が醸成されました。
社員に話し合いをさせているのではなく、みんなが主体的に話し合い、自分で考え自分で動くようになったことが研修前と研修後で大きく変化したことです。
-これは嬉しい変化ですね。さらにエンゲージメント(会社と社員との関係性)も相当よくなったように思いますが――
はい。本当によくなりました。
社員一人ひとりが他人事・他責にしているようでは、社員は会社や仲間を好きになりようがありません。
この1年の研修のおかげで、社員一人ひとりが「まず自分がやる」という意識をもち、主体的に行動し、それが上手くいきはじめて、「自分はできるんだ」という自己肯定感が高まりました。
これがエンゲージメントが上がった要因だと思います。
-特にリーダーのみなさんの成長が著しいと感じますが、いかがでしょうか?
はい。全体研修とは別にリーダーが入江先生のリーダーシップ研修を受講し、マネジメントの理解度が深まり「リーダーとして選ばれている自覚と自信をもつべし」という意識が育まれたおかげで、リーダー一人ひとりが当社の進むべき方向性を理解した上で自信をもってリーダーとしての役割を発揮できるようになりました。
ありがたいことですし、リーダーをバックアップしてくれる社員の皆さんにも感謝しています。
―研修後に業績はどのように変わってきましたか?
コロナ等の逆境にも関わらず、社員一人ひとりがお客様視点で考え、プロフェッショナルなサービスを提供し続ける意識が主体的に変化し、新しいアイデアがどんどん生まれるようになりました。
おかげさまで、コロナ前の状況まで業績を回復することができましたし、さらに上向いてきています。ありがたいことです。
―最後になりますが、HSJのこれからの展望について聞かせてください。
私は、社員一人ひとりのエンゲージメントや満足度が高まれば、サービスレベルも高まり、売上の向上、社会への貢献が実現できると考えています。
これからもっと、社員全員で10年後、20年後に会社をどうしていくかを考え、家族のように楽しく仕事していける環境をつくっていきます。
さらに、ホームステージングという価値あるサービスの普及によって、私の人生をよい方向に導いてくれた日本や日本の方々に恩返ししていきます。
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